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86年の進水予定でしたが設計着手後オーナーが肝炎にかかられ、細部の設計打
ち合わせが遅々として進まず、結局3年かかりました。
「木造で30年以上の寿命を持つこと、軽量であること、保進性良好、メインテナンスが容易なこと」等でした。優れたエポキシ樹脂防腐剤の使用と接着工法の発達で、油分を多く含んだ高価な材料を使用しなくても軽量かつ堅牢で寿命の永い、比較的安価な建造
が可能です。FRP艇はメインテナンスフリーではなく、紫外線により劣化が進み
初期の強度を維持できないことが認識され、木造艇には根強い需要があります。 木部全体に低粘度エポキシ防腐剤「エバデュア」を塗布、含侵し、ハル、デッキ表面は全面ダイニールクロス加工を施しました。経年変化により外部のニス、木部の補修、金物交換は必要となりますが、艇体そのものは相当の年月劣化しません。
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